メールマガジン「野菜大好き!」247号 野菜人・果物人


◆第48回 村井智子さん 後編

ご職業 「フード・コミュニティサロン村井」主宰
座右の銘

出来ることから地道にコツコツ

〜 根付の“活きている野菜”を食卓に 〜

“活菜生活”の提案とフード・コミュニティーサロン

サロン内に飾られている活菜

 定年退職後は、「食を中心にみんなが集まれる場づくりを」という夢を実現させ、「フード・コミュニティーサロン」を立ち上げた村井さん。

 月1回の“お料理教室&集い”と年に4回の“食育イベント”という頑張り過ぎないペースでの活動をベースにと考えていたところが、思いがけず舞い込んできた社長の職に、忙しい毎日を送ることになりました。
 ご主人の村井邦彦さんらが35年も前より手がけられていた「M式水耕研究所」の経営に携わることになったのです。

 「キッチンや食卓に“活菜”を飾り、手を伸ばせば届くところにいつも新鮮な野菜“活菜”のある生活」=“活菜生活”の提案は、フード・コミュニティーサロンの活動で伝えたかった想いに通ずるところがあり、サロンのお料理教室も食育イベントも、やはり“野菜が中心”という基本方針も固まりました。

「生きている」新鮮野菜が一番!

 村井さんは、「野菜をもっと食べてもらいたい!」という想いから、“活菜生活”【*1】の提案をされています。

 スーパー等で販売されている野菜は、根が切られているものが多く、すぐに萎びてしまいます。
  それに対してM式水耕【*2】栽培の野菜は、根をつけたまま持ち帰えることで、より長く新鮮な状態を保つことが出来ます。

 “活菜”の特徴は、
『若々しく、栄養たっぷりで、アクが少ない』
『シャキシャキしていて食べやすい』
『根付きの野菜は活きているから新鮮』
『キッチンや食卓を緑で飾ることができ、目でも楽しむことができる』
『活きている野菜の生命感を暮らしに取り入れることで癒し効果も期待できる』
などがあるそうです。

 M式水耕で栽培された“活菜”は美味しいだけでなく、衛生管理もしっかりしており、安全性も高く評価されています。
 「そのまま安心して食べて頂けるのが水耕野菜。方法は違っていても、目指すところは一緒です。

水耕栽培のきゅうり
水耕野菜の発芽の様子

自分で収穫できる「セルフファーム」で、“野菜中心の食育”を

フリルレタスの水耕栽培

 村井さんが経営される愛知県弥富市M式水耕研究所では、毎週火曜日、400平方メートルのビニールハウスを一般開放して水耕野菜を自分で収穫し持ち帰ることの出来る “セルフファーム”を始めました。

 利用者は、みつばやリーフレタス、ホワイトセロリ、サラダ菜、ルッコラなど約13種類の野菜が収穫でき、根つきで持ち帰ることができます。帰宅後には、瓶などに水を入れてつけておけば、長持ちする上、いつでも新鮮な野菜を食べることができます。
「新鮮で柔らかく、シャキシャキしていて、とても食べやすい」と評判で、子供の野菜嫌い克服にもつながりそうです。

今後は、サロンで使う野菜の自家栽培にもチャレンジしながら、自分で収穫した野菜を囲んで、みんなが集うことの出来る“場づくり”と農業体験や食体験を通して感性や感覚を育む“食育”をテーマに、“自分にできることからコツコツと地道に”活動して行きたいと話して下さいました。

『M式水耕栽培HP』 : http://www.gfm.co.jp/html/top_page_ver_t.htm


【*1】活菜生活
“活菜”とは活きている野菜のこと。そして、“活菜生活”とは、キッチンや食卓に
“活菜”を飾り、目でも緑を楽しみながら、手を伸ばせば届くところにいつも新鮮
な野菜のある「心にも体にもおいしい」活菜のある暮らし。

【*2】M式水耕
昨今は、食の安心・安全が強く求められる時代。野菜も、美味しさだけでなく衛生
管理された安全性が求められており、M式水耕研究所で開発された“M式水耕”
は“清浄野菜工場”として各方面から注目を浴びている。その一方、水耕栽培の
生産工場(グリーンファクトリー)のイメージから、“人工的”との批判を受けることも
あるが、実際に“M式水耕プラントシステム”は、食生活と農業経営の両面を支え
る画期的なシステムとして、生産、販売、流通、あらゆる分野から期待されてる。

文章、写真:ベジタブル&フルーツマイスター 木村滋子