メールマガジン「野菜大好き!」236号 野菜人・果物人


◆第43回 〜伊藤淳さん、伊藤礼さん〜 前編

ご職業 旨い野菜のレストラン organic CAMOO
店長:伊藤淳さん、伊藤礼さん
座右の銘

兄・淳さん・・謙虚にそして冷静に・・あとは実践あるのみ
弟・礼さん・・十分の勝ちはよくあらず! やるときはやろうぜ!

オーガニックをもっと身近に・・

自信を持って、「野菜の旨いレストラン」です。

8種の野菜のトマトスパゲティー

ならば、とオープン当初からの定番人気メニュー「8種の野菜のトマトスパゲティー」をいただきました。

かぶ、大根、かぼちゃ、なす、ほうれんそう、さつまいも、きゃべつ、タマネギ、にんじん、トマト・・と8種で終わりません。しかも、これらは地元松戸産の無農薬野菜。新鮮で元気な野菜をたっぷり味わえるパスタは、さすが“野菜の旨いレストラン”を公言するだけのことはあるちょっと贅沢なおいしさでした。

ここ、「オーガニックCAMOO」では、野菜はもちろん、肉類やアルコール類、コーヒーやハーブティー、調味料にいたるまで、可能な限りオーガニックにこだわった材料を使用しています。

ペットOKのオープンテラスと心地よい音楽が流れる店内。
店奥にはピアノにDJ用の本格的なターンテーブルが置いてありミニコンサートも開けるコーナー、そして・・店を切り盛りしているのが店長の伊藤淳さんと弟の礼さんという写真の通りの素敵なご兄弟!!ここは青山でも六本木でもなく、武蔵野線沿線は新八柱にあるというのが嬉しくなります。

旨みがありしかも安全なオーガニック野菜を使いこなすには、「野菜は皮まで丸ごと食べてこそ苦みや甘みなど味のバランスが取れておいしいんです。手を加えすぎずに素材のよさをそのまま味わってもらえる料理をつくりたい」と礼さん。トマトを丸ごと使ったソースの冷製パスタや焼いて塩でいただく丸ごとタマネギ焼き、有機白ゴマドレッシングで食べる1/4キャベツ焼き・・など素材の良さを実感できる丸ごと野菜メニューもおすすめです。

店名“CAMOO”の名に込めた自然への思い

店名“CAMOO”の名に込めた自然への思い。

“CAMOO”とはオーストラリア原住民アボリジニーの言葉で”水”を意味するそうです。
淳さんが仕事やプライベートで足掛け2年半を暮らしたオーストラリアで感じたのは、自然の美しさはもちろん、それを守ろうとする人たちの生活感覚の違い。

「水を大切に使ったり、ゴミを出さないよう心がけたり、エコロジーな生活が身についていました」。

実は、CAMOOの母体は、淳さん礼さんのご両親が経営している環境コンサルタント会社。手賀沼や印旛沼の水質浄化政策のコンサルタントとして、浄化設備を設計したり、啓蒙のためのイベント企画や冊子作りなどを手がけています。その仕事を手伝い水質汚濁の現状を知る淳さんは、

「農薬を使わない農業が広まれば水を汚さないですむ。オーガニックの考えを伝えて広げていくために僕たちができることをと考えた時、CAMOOのコンセプトが見えてきました」。

地元で広がるオーガニックなつながり。

生まれも育ちも松戸っ子のお二人ですが、開店以来、オーガニックをきっかけに新たな地元とのつながりが生まれました。

4年前の開店当初、遠方からの無農薬野菜の仕入れに苦労していたところ、ほどなく松戸無農薬栽培研究会から声がかかり、地元産無農薬野菜が手に入ることに。
また、有機栽培コーヒーを輸入し自家焙煎して販売している会社、SLOWコーヒーとも巡り会いました。
一昨年からは、流山の有機栽培農家と提携してお客様やお店のスタッフのボランティアによる米作りも始めました(詳しくは後編で)。
お客様ももちろん、地元の人が多いといいます。

有機栽培コーヒーがいただけます。
「最初の頃はオーガニックって何なの?という方が多くて説明するところから始めていました」

と礼さん。が、最近はオーガニック店と知って食事に来る若いお客さんが急増。
「ロハスがブームになってファッション感覚でオーガニックに興味を持つお客様も増えましたね。それでも、裾野がひろがるのはいいことです。その中でどれだけの人がオーガニックを続けてくれるかが勝負です」。

追い風を受けつつも、しっかり地元に根をはったオーガニックの発信基地であり続けてもらいたいお店です。

週末はイベントで楽しく!

CAMOOのお楽しみは料理だけではありません!
週末はライブにDJ、占いなどイベントが目白押し。
登場するのは淳さんや礼さんの昔からのお仲間たち。

実は淳さんは現在も松戸や都内のクラブでDJ活動をし、CDも出している現役DJ。弟の礼さんはブレイクダンスに熱中するダンサー。でも、お店で披露するのは店の記念日など特別な日だけ・・とお聞きしていたのをお願いして、ジャーン!チラッと見せていただいちゃいました(写真)。

「イベント目当てでこられる方があってもいい。とにかく間口をひろげて、これまでのお固いオーガニックのイメージを打破したいんです」

と礼さん。淳さんも、

「もちろん、採算は取らなくちゃだけど、まずはオーガニックを広めることが目的ですから」。

自らも「楽しまなくっちゃ!」という精神は、ガチガチのオーガニストとは違いどこまでも自然体です。
この自然体はどこから生まれるのか・・お二人の関係やそれぞれの思いを後編で語っていただきます。

DJ姿もキマってる!兄・淳さん
ブレイクダンスで魅せる弟・礼さん

次回は、兄弟で作りだす、
“オーガニックのすすめ”についてお送りいたします。お楽しみに!

CAMOOのHP:http://www.geocities.jp/organic_camoo/index.html

文章、写真:ジュニア・ベジタブル&フルーツマイスター 渡辺美穂


野菜人・果物人INDEXへ戻る