クラブレポート

茨城メロン王国でメロン狩り!!

実施日:2007年6月2日


野菜ソムリエと茨城の農家の若者との交流会、そしてメロン狩りをするために茨城県茨城町へやってきました。
茨城町は、肉用牛の飼育やメロンなどの施設園芸が盛んで、平成17年度の農業生産額では、県内第6位。鹿島臨海鉄道・涸沼(ひぬま)駅から車で数十分。メロン狩りをする予定の大塚農園は、たくさんのビニールハウスが設置された圃場の中にありました。

日時 :2007年6月2日(土)11:00〜15:00


【茨城のメロン】

まず、茨城のメロンと基本的な栽培方法についての説明がありました。
メロンの出荷量が全国1位を誇っている茨城県。主にネット種である「アンデス」「タカミ」(緑肉)や「クインシー」(赤肉)を栽培していますが、ノーネット種である「プリンス」や「キンショウ」なども栽培しています。
花の受粉には蜜蜂を使い、補助的に人工交配などを施し、形の良い実だけを残します。交配してから55〜60日後、実のそばにある葉が黄色く枯れてきた頃が収穫時期。ネットの張り具合や痛みがないかなどを確認して収穫されます。
収穫後は、太陽熱を利用して土壌を消毒。梅雨明け後、土壌に有機肥料と水分を交ぜ、ビニールハウスを閉め切り太陽光を当てることで、土壌の中に潜む熱に弱い病原菌(メロンつる割れ病菌など)を殺菌します。その時の日中の地温は、60〜80℃になるそうです。
これは、メロンの連作障害を防止する方法の一つであり、期間は1ヶ月ほどかけます。この方法だと、農薬を使う必要が無いため、人や環境への影響を低減できます。


【メロン狩り体験】

さあ、いよいよメロン狩りの時間!!
「ネットの網目が細かくて、痛みが無く、大きいものを選んでください」というアドバイスを受けた後、ビニールハウスの中へ。
「メロンのつる・葉・実には産毛があり触ると痛いので、軍手を着用してください」という話だったのですが、私は素手でつるをパキッと割って収穫。「軍手を使わなくても大丈夫でした。」と農家の方に話したら、「たくさん収穫するときは手が痛くなるので、やはり軍手(手袋)は必要なんですよ。」と言われました。

参加した皆さん全員で、自分が一番美味しいと思うオンリーワンのメロンを探して収穫。収穫したメロンを手に記念撮影をする方もいらっしゃいました。美味しいメロンを収穫できたかは、食べ頃になる1週間〜10日後に判明。結果が楽しみです。



【「レノン」と「麗容」】

メロン狩りの後は、メロン&トマトが振舞われました。
メロンはお馴染みの「アンデス」。そして、最近人気が出てきた赤肉メロンの「レノン」という品種。
トマトは、「麗容(れいよう)」でした。
「レノン」は、種の部分が少なく、果肉部分が厚いので食べ応えがあり、赤肉メロン特有のカロチン臭が少ないのが特徴。
「麗容」は、肉質がしっかりして傷みにくく、コクがあります。普通のトマトは輸送中の軟化・腐敗を防ぐため、色が青いうちに収穫して輸送中に追熟させ赤くしますが、「麗容」は畑で赤熟してから出荷できるので、その分栄養価と旨みが増します。
品種名を聞いただけでどんなトマトか理解し頷いている野菜ソムリエ達を見て、農家の方は
「“麗容”って聞いただけで分かるの!?」と驚いていました。


【BBQ会場へ】

その後、BBQ広場がある“ポケットファームどきどき”へ移動。
ここは、「自然・農業・食べ物」をテーマにしたJAの農業体験型レジャー施設。
付設農園での収穫体験や地元の達人を招いて、豆腐やウィンナー作りを教えてもらえる
体験教室。
それに、動物と触れ合える広場や地元物産の直売所である“ファーマーズ”ポケットなどが
あります。
BBQの前に、ポケットファームどきどきの小泉所長が、仕事の合間を縫って顔を出してください
ました。
小泉所長は、ベジタブル&フルーツマイスターの資格をお持ちで、VMC活動にも参加されて
います。
顔見知りの方もいらしたのではないでしょうか?


【4Hクラブ(Four H club)】
BBQを楽しみながら、茨城町の農業を担う後継者のクラブである「茨城町4Hクラブ」の方々とおしゃべりを楽しみました。日本では“農業青年クラブ”とも言われている“4Hクラブ”。起源は、1902年にアメリカで誕生した農業技術の振興・生活全般にわたる教育を展開する青少年教育団体。
4Hとは、クラブの信条を表す4つの言葉の頭文字を表しています。

■農業の改良と生活の改善に役立つ腕(Hands)を磨く。
■科学的に物を考えることのできる頭(Head)を訓練する。
■誠実で友情に富む心(Heart)を培う。
■楽しく暮らし、元気で働くための健康(Health)を増進する。

日本では、戦後、現在の農業改良普及センターの呼びかけに応じて、全国各地に“農業青年クラブ”が作られました。そして、部落・市町村単位のクラブ相互の連携を強化するため、「全国農業青年クラブ連絡協議会」も結成。
農業青年達の仲間づくりを促進し、互いの情報交換を通じて農業技術や生活の向上を目指しています。
農業は、生物・植物病理・気象・経営など、あらゆる知識・技術が必要とされます。定期的に開かれる集会や、視察研修・栽培試験への取り組みは、日本の農業の発展に貢献していくに違いありません。


【農家はメーカーと同じである】

4Hクラブの皆さんとの話しを通じて感じたのは、「自分で販路を開拓していこう」と考えている方が多いこと。現に、ファミリーレストランや生協などに営業に行き、契約栽培をしている方が多い
です。
「農産物は、作り手の技術・愛情・人柄が、形・味になって表れる。」
自分で生産する作物に自信をもち、自分の名前を前面に出して勝負していこうという意気込みに、
これからの農業に対する強い期待感が湧いてきました。そして、このような農家を応援してきたいと思いました。


【これも愛!?】


BBQの後は、買い物タイム。
この日は、「メロン祭り」も開催されていたので、様々な種類のメロンが展示され、
露天ブースでは、メロンの試食販売やイベントが催されていました。
“ファーマーズポケット”で販売されている青果物には、生産者だけでなく、品種名もしっかり表示
されていました。通常ではなかなか入手できない品種の野菜もあったそうです。
自由時間終了後は、沢山の野菜・果物を手にしている野菜ソムリエの皆さんの姿が!
「ここまで車で来た人ならいいけれど、電車で来た人は持って帰るのが大変なのでは?」と、
ちょっと心配になりました。でも、嬉しそうな笑顔が、「そんなのは苦労だと思わない」事を物語って
います。
農家の若者と野菜ソムリエの「野菜・果物への深い愛」を感じた一日でした。

ジュニア・ベジタブル&フルーツマイスター 平田 実