第69回後編 武井敏信さん(タケイファーム経営)
めざせ、かっこいい農家! 農業で夢を語ろう!
● 農家のイメージを変えたい!

珍しい野菜に目がない 武井敏信さん
| ご職業 | タケイファーム経営 |
| 座右の銘 | 一歩先行く農家 |
子供の頃、サラリーマン家庭の子が多かった小学校で、ネクタイではなくもんぺ姿で仕事をする農家を幼心に「かっこわるい」と思いこんでいた武井さんは、絶対に農業は継がない! とサラリーマンの世界へ。
ところが、結婚後、奥さんの一言で「新鮮な野菜のおいしさ」に遅ればせながら気づき、農業を職業として見直すことになりました。

畑に映える? こだわりファッション
こんな窮極のクリエイティブな仕事が面白くないわけありません。
「農家が子供達のあこがれの職業になったっていいはず」と、まずはファッションに注目! もんぺに代わり、カーゴパンツ。農家に必需品の長靴はスコットランド製のハンターブーツ、着る服は土色に映える原色のみ。頭には、手ぬぐい改め友人が作ってくれたスウェードの皮手ぬぐいなど・・かっこいい農家のイメージを作るスタイルを模索中です。
次なる課題は収入。もうからない農業のイメージを払拭するには、「野菜の単価は低すぎる」。農地に限りのある都会の農業では、珍しい野菜、洒落た野菜など付加価値の高い野菜を栽培して、単価を上げる工夫が必要です。
● くじけた時こそ未来をみつめて

黄色インゲン、ゼブラインゲンなど彩り豊なインゲンを収穫

ミニきゅうり。レストランでおしゃれな料理に変身!

収穫した野菜は丁寧に水洗い!
「組織の歯車にはなりたくない」とサラリーマン生活にピリオドを打っての帰農。組合には頼らず、宅配で野菜を売る農業形態にこだわりました。
何を植えるか、どう売るか? 出荷サイズや量、値段設定も自由ですが、判断力が要されます。農家である両親とは経営を別にし、野菜のネット販売を始めた当初は生活も苦しく、3年間あまりはカメラ屋で夜のバイトを続けながらの生活でした。
「会社を辞めて農業をやる」と告げた時、奥様に言われた「一年たってだめだったら・・」を3年に伸ばしてもらいようやく固定客が増え始めました。
「本当に美味しいと思ったら誰か身近な人にも紹介したくなるはず」。
紹介で顧客は広がり、噂を聞きつけたレストランのシェフたちからも引き合いが入り経営は軌道に乗り始めました。それでも、自然相手の商売。台風で作物の7割を潰されくじけたことも。
そんなとき、勇気を奮い起こしてくれるのが、「馬場俊英」の「スタートライン」という曲。
「詩がいいんだなア。俺もがんばらなきゃって気持ちになります」。
●オフィス街に農園を!? 仕事帰りに野菜を収穫、も夢じゃない

収穫したのは紫色のニンジン、「パープルヘイズ」
武井さんが農業を始めたそもそもの理由が、採れたての本当においしい野菜を皆に食べてもらいたいから。
ならば、オフィス街のど真ん中に菜園を作ってしまえばいいではないか。
お勤め帰りに、ショッピングのついでに、ふらっと立寄り収穫して帰ることができれば、都会の人たちも毎日採れたて新鮮野菜が食べられるというわけです。
・・・なども夢物語ではなくまじめに計画中。
それには、プロジェクトを立ち上げ、仲間をつのらなければなりません。
そんな従来の農業の常識を打ち破る発想は、異業種で経験を積んでから遅めのスタートラインに立った武井さんならではのもの。
かっこいい農家であるためにも、農業で夢を語り、挑戦する気力と体力を持ち続けていただきたいと思います。
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ブログ:「おいしく健康!新鮮野菜を極める!」







