第60回後編 山田邦夫さん(農業) 

黄金色に輝く、新品種のトマト「桃太郎ゴールド」

新顔トマトは、黄金色の輝き

山田邦夫さん
好奇心旺盛な山田邦夫さん。笑顔が素敵。

ご職業 農業
座右の銘 お天道様は、お見通し

 山田さんが、大切に育てている「桃太郎ゴールド」(以下ゴールド)は、タキイ種苗が開発し、今年から販売開始となった新しいトマト。
 トマト市場で一番シェアの高い品種は「桃太郎」ですが、今までは桃色のものだけでした。しかし、このトマトは、その名の通り、ゴールド! 黄金色につやつやと輝き、まるで宝石のよう。一つが200g以上ある大玉です。

 見ているだけで、食欲をかきたてられます。見てよし、味よし、育ててよし、栄養価も高い、と、知れば知るほど魅力的。山田さんの農園では、ゴールドがすくすくと育ち、トマトの木の道ができ、黄金のトマトが葉の間から顔をのぞかせています。ゴールドの話をうかがううちに、筆者もその虜になってきました。それでは、早速その魅力をご紹介しましょう。

毎日の食卓、おもてなし、美しさ自由自在


黄金色に輝く「桃太郎ゴールド」

 ゴールドの魅力は、なんといってもこの鮮やかな黄金色。普段の食卓にハツラツとした元気さを与えてくれるだけではありません。なんとも上品な琥珀色の佇まいでもあり、繊細な和食やおもてなしにも、しっくりきます。
 モッツアレラチーズとトマトで作る定番のカプレーゼや、いつものサラダに、桃色のトマトと組み合わせるだけでワンランクアップの彩り豊かで美しい一皿になります。ピクルスにするのも、カラフルでおすすめです。
 また、完熟したものを冷凍すると、水で洗っただけで簡単に皮がむけます。むけたら冷蔵庫に3〜4時間ほど置くと、ほどよく溶けてシャーベットのようにも楽しめます。ガラスの容器に丸ごとのせてスプーンを添えれば立派なデザート。シャリシャリした食感も楽しめますね。また、加熱すれば黄金色の新感覚のソースができます。
 このように、活用範囲は広く、色々な場面でおしゃれに活躍してくれそうです。

新たなリコピン・パワー


山田さんの農園にずらっと並ぶトマトの木。深い緑の中から黄金色のゴールドが顔をのぞかせます

 ゴールドの注目すべき点は、味や色だけではなく、その栄養価。 トマトは「リコピン」という抗酸化物質を多く含みますが、ゴールドは「シス・リコピン」という栄養素を持っているのが大きな特徴。これは、桃色系トマトの「リコピン」より、体内に吸収されやすいといわれています。
 また、クエン酸やビタミンC、水分、カリウムもたっぷり含んでいます。
 おひさまをいっぱい浴びて育ったゴールドは、まるで生命の源、太陽の雫のようです。
 このように魅力たっぷりの桃太郎ゴールド。地域の方々の喜ぶ笑顔が嬉しいという山田さんの、丹精こめて作られている心意気が映し出されているように感じました。来年の夏、またゴールドに会えるのが楽しみです。

文章・撮影・イラスト:ベジタブル&フルーツマイスター 大森千絵美