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第60回 山田 邦夫さん(農業) 前編

地域の方の笑顔をつくる、野菜作り20年のベテラン

地域のみんなの喜ぶ顔が見たい

山田邦夫さん
山田邦夫さん

ご職業 農業
座右の銘 お天道様は、お見通し

「育ててみたらあまりに美味しくてね、絶対これから人気者になる」

と、目を輝かせて語るのは、神奈川県川崎市岡上で農業を営む山田邦夫さん。
 山田さんは「地域のみんなの喜ぶ顔が見たくて」旬の野菜や果物をバラエティ豊かに作っています。

 山田さんは、大学卒業後、自動車工場に就職しましたが、出世のお話を就農への転機と考え退職。田畑を両親から引き継ぎました。それから今年で20年目。すっかりこの道のベテランとなりました。

 山田さんが、現在大切に育てているのは、「桃太郎ゴールド」(以下ゴールド)というトマト。見てよし、味よし、育ててよし、栄養価も高い。ゴールドの美味しさを実感し早速、JAセレサ川崎のファーマーズマーケット「セレサモス」での販売を開始しました。

「セレサモス」は今年4月にオープンしたばかりの川崎市最大の直売所で、地元の生産者さんの野菜果物が集結し、とても活気にあふれています。ゴールドの売れ行きも手ごたえも上々のようです。

甘いだけじゃない、魅力はバランス力


黄金色の果肉が美しい「桃太郎ゴールド」

 一番美味しい食べ方を尋ねると、
「冷やして塩で丸かじりするのが最高!」
と満面の笑顔。
 早速、山田さんの作ったゴールドにかぶりつくと、肉質がしっかりしていて緻密。みずみずしい果汁と奥行きのある旨味が口いっぱいに広がります。
 ほのかな酸味と爽やかな香りが鼻にぬけ、いくら食べても食べ飽きないような清清しい余韻がたまらず、もう一口、もう一口と、あっという間に食べつくしてしまいました。

「優しい甘みも、トマトらしさもたっぷり味わえる絶妙なバランス力。見かけ倒しではない、その旨味が最高の魅力だ」と教えてくれました。

桃太郎ゴールドは家庭菜園にもオススメ


山田さんの農園にて

「桃太郎ゴールドは、栽培しやすいので家庭菜園にもオススメですよ」
と、電話取材に応じてくださり、教えてくださったのは、タキイ種苗開発担当の西垣さん。黄金色のトマトが実れば、感動もひとしお。親子で楽しめて食卓での会話にも花が咲き、家計も助かる。まさに、オイシイ趣味。試してみる価値は大いにありそうです。


そして、「高さがあって、お尻がプリンと丸くて、頭の筋が放射状にくっきりたくさんあるのがおいしいね」と山田さん。
「新鮮なものなら、常温で1週間くらい日持ちするけれど、完熟したらヘタを下にして野菜室に入れ、2〜3日中に食べるといいよ。青みの残るものは、まずは常温で完熟させて。少し熟れすぎたらジャムやケチャップを作ってみて」
と、ゴールドを活かしつくすワンポイントアドバイスを話してくれました。

「甘いばかりが美味しいトマトじゃない。ゴールドを食べて、それを実感してほしい」
 太陽の下、山田さんの笑顔がゴールドのように、キラキラと輝いていました。

※後編では、山田さんの育てているトマト「桃太郎ゴールド」の魅力に迫ります。



電話取材協力:タキイ種苗(「桃太郎ゴールド」を開発。種と苗を2008年より販売開始)

文章・撮影:ベジタブル&フルーツマイスター 大森千絵美