永井 千晶さん(ベジタブル&フルーツマイスター)

生産者や生活者、みんなの輪をつなげ富山県産野菜の元気を応援したい

●多忙な毎日の中、体調不良が気づかせてくれた野菜の大切さ


ベジタブル&フルーツマイスター 永井千晶さん

 「忙しさで体を壊したことが野菜ソムリエになったきっかけ」と言う永井さん。不規則な食事と体調不良も当たり前のような日々の中、日本ベジタブル&フルーツマイスター協会のホームページで『食は日常生活で感動を生む数少ないシーン』という言葉を見て、グッときたのが始まりでした。

 忙しさの中、大好きだった「食べること」を粗末にしている自分を悲しく思い、「このままではいけない!」と参加した野菜中心の料理教室で、今度は野菜の知識のなさにショックを受けたという永井さん。それからまもなく、ジュニアマイスター金沢第1期を受講しました。

 その後も再び忙しさで体調を崩すと、あらためて野菜の魅力に注目。勉強を重ね、見事マイスターとなりました。

●資格取得で情報発信もますますパワフルに


担当アナウンサーとともに地元農家の取材をする永井さん(写真右)



富山県農業共済事務協議会通常総会では講演会に登壇

 コラム執筆やイベント、講演、そしてベジフルコミュニティ富山の設立メンバーとして副代表を務めるなど、幅広く活動中の永井さんの職場はチューリップテレビ。開局当時から続いているお誕生日をお祝いする番組(※1)から誕生した会員クラブ(※2)の運営を担当しています。

 永井さんの野菜ソムリエの資格取得もひとつのきっかけとなり、2008年4月にこの会員クラブのサイト上で『食』の情報発信がスタート。野菜と果物にスポットを 当てた『野菜ゴコロ~もっとおいしく楽しく!』は、忙しい現代のママたちが気軽に楽しみながら食の知識と関心を高められるコーナーとして、人気を集めています。

 このコーナーでは、「食育・栄養などを難しく考えず、『気がつけば食卓に1品野菜のおかずが増えていた』となっていただきたい」と、産地紹介などを担当。コラムを執筆する富山県の野菜ソムリエ倉田真理子さんとともにコーナーを盛り上げています。

 さらには、「新鮮でおいしい」「安全・安心」とともに「どんな県産野菜があるのかよくわからない」というクラブ会員の声に応え、県産野菜を積極的に紹介しています。



●人と人の思いを結び、富山の野菜の役に立ちたい


参画事業者とともに「ハッピーサラダ」の開発打ち合わせ


様々な人の思いがつまった「ハッピーサラダ」の第一弾が11月20日から期間限定で発売。今後も継続販売される予定だという。

 永井さんには、野菜ソムリエになって初めて知り、衝撃を受けた事実があります。それは、「富山県産の野菜産出額が全国ワースト1位」ということ。その後、地場野菜の新たな市場流通を構築するための「とやま てんこ盛りプロジェクト」に出会います。

「行政の取り組みを知らなかったことを恥ずかしく思うとともに、ワースト1位打開に向けて尽力している人たちの存在を知り感動しました」

と言う永井さんは、「まさに自分も富山産。何かしらの形で富山県産野菜の役に立ちたい」との思いを強めたのです。

 そして携わったのが「ハッピーサラダ」の開発。新たな地場野菜の生産と商品化を提案した地元事業者、農家、JA、市場、富山県広域普及センターなどが連携し、会員クラブ(※2)の声も生かしたこの取り組みは、農林水産省・経済産業省の農商工連携事業計画の認定も受けました。

「それぞれの思いがつながり、形になっていく過程に身を置いたことは、野菜ソムリエになってよかったと思える経験だった」と振り返ります。




●取得した知識をもとに経験を積み、楽しく食の大切さを伝えたい


多くのことを学んだ初めての野菜づくりは貴重な経験


永井さんの収穫物。五感で野菜の楽しさを感じている

「野菜ソムリエとして、実践面ではまだまだ」と謙遜する永井さん。富山大学の家庭菜園講座に1年間通うなど、知識だけでなく経験を重ねる努力も惜しみません。

今後も、「『おもしろ・おいしく・ためになる』をキーワードに、『食べ物』と『食べること』の大切さを伝えることに関わりたい」、そして「それが野菜産出額ワースト1位打開に少しでもつながればうれしい」と考えています。


「興味をもったらまず動く。夢を持ったら口にする」というモットーと強い地元愛を源に、これからも地元富山の農と生活者を結び続けていくことでしょう。




(※1)「ハッピータイム」。現在は「ハッピータイム +(プラス)」として放送中。
(※2)「ハッピーくらぶ」


○vegefru★HEARTS
http://ameblo.jp/vegefru-hearts/

文章:ジュニア・ベジタブル&フルーツマイスター 原神千枝
写真提供:永井千晶さん