石川 亜美さん(シニア・ベジタブル&フルーツマイスター)

「応援します!かながわの農業」身近な農業を広める 石川 亜美さん

●生産者さんとの出会いから、野菜果物のとりこに


ベジタブル&フルーツマイスター
石川亜美さん
(2009年シニアマイスターを取得されました)

 「おしゃべりすと」の肩書きを持つ石川さんは、かつて神奈川県のTV局で生産者さんを巡る番組のリポーターとして活躍されていました。

 現場に出向き生産の楽しみやご苦労などを取材し、畑で収穫したばかりの野菜のみずみずしさや美味しさなどをリポートしたり、30坪の畑を番組で借りて実際に栽培も経験されました。畑では40品目、75品種もの作物を栽培し、中でもダイコンは120本も収穫できるほど大豊作だったとか。

 目からウロコ、舌に記憶が刻まれるたくさんの感動を与えてくれたこの経験がきっかけで野菜果物のとりことなり、野菜ソムリエを目指しました。番組は妊娠を期に離れましたが、今は3歳のお子さんの自主保育で、子供達&ママさん達と一緒に野菜を栽培されているそうです。

「面白い事に、買ってきたキュウリは食べないのに、自分たちで獲ったのなら美味しいって食べるんですよね」

そんな家庭の中でのベジフルライフも、楽しいひと時です。

●長年過してきた、かながわの恵まれた環境を再発見

平塚の農家さんに訪問し、花オクラを試食
平塚の農家さんに訪問し、花オクラを試食

 「野菜ソムリエ」の資格には、様々な専門分野で活動する魅力的な人たちが集まります。そんな野菜・果物で結ばれた異業種交流の中で学ぶ時間は、「刺激と魅力がいっぱい!」と笑顔で語る石川さん。

 また、現在では取得した野菜ソムリエとしての視点を持って、改めて生産者さんを訪ねるとリポーター時代には感じられなかったご苦労や、作物の価値が分かるようになったそうです。

「神奈川県は新鮮、美味しいだけでなく、珍しい、新顔など、様々な価値のある野菜果物が容易に手に入る恵まれた環境であることを、改めて知りました。」

●応援するのに私ができること。マイスターからシニアへの挑戦

番組で耕作した横須賀市長井の30坪の畑では、花オクラ、そうめんカボチャなど珍しい品種など40品目 75品種の野菜を栽培
番組で耕作した横須賀市長井の30坪の畑では、花オクラ、そうめんカボチャなど珍しい品種など40品目 75品種の野菜を栽培。

 「現在、神奈川県内に流通している、神奈川県産野菜は、県民の年間消費量の2割程度です。大消費地を抱える都市農業ならではの、バラエティー豊かな野菜果物の生産も、消費に結びつかなければ減少してしまいます。」

そこで、野菜ソムリエである石川さんは考えました。「私には何ができるのか?」

生産者と生活者の方々が、お互いにWin−Winの関係を築ける流通の仕組みを考え、担っていけたらと模索し、その第1歩として、シニアマイスターの資格にも挑戦されています。

●高い志を持つマイスターのアウトプットの場

6/28 かながわ健康財団主催「野菜ソムリエに聞くベジフルヘルシーライフ」での講演
6/28 かながわ健康財団主催「野菜ソムリエに聞くベジフルヘルシーライフ」での講演

NHK文化センター横浜ランドマーク教室「野菜ソムリエ入門」でアブラナ科の野菜を紹介している様子
NHK文化センター横浜ランドマーク教室「野菜ソムリエ入門」にて、アブラナ科野菜を紹介

 常にアクティブに活動する石川さんが幹事を勤めるベジフルコミュニティ神奈川は、県産野菜の魅力を伝える場としてカルチャースクールでの講師活動を行い、そのクオリティの高さから毎回満席になるほどの人気講座となっています。

 以前番組を通じ知り合った生産農家さんを改めて訪問し、現場の生きた情報として生活者に伝えていく活動として道筋を作ったのも、石川さんでした。
 そして、どのように伝えるのか方針を決め、カリキュラムをマニュアル化してメンバーと情報を共有しています。

 個人ではなくコミュニティメンバーで取り組むことで、多くのメンバーに現状を知ってもらえること、さらには、その情報を伝授していける後輩の育成にも一役買っています。

「知識を増やすインプットの場はあっても、アウトプットできる場は以外と少ないので、身近な農業を、まずは県内の生活者の方々に知っていただき、味わっていただく活動を、コミュニティのみんなと進めていきたいです」

 生産者と生活者の距離がぐっと近くなる。「応援します!かながわの農業」の活動が、野菜ソムリエとしての石川さんの最大のテーマなのです。

※この文章は2008年10月1日に掲載された内容です

文章:ベジタブル&フルーツマイスター 香月 りさ
写真提供:佐藤雅美さん (ベジタブル&フルーツマイスター)