野菜ソムリエを一生の仕事とし、食と農をつなぐ架け橋となる 田村 善男さん
青果物流通の立場から野菜ソムリエを目指す

ベジタブル&フルーツマイスター
田村 善男さん
卸売市場で青果物を扱われて40年のキャリアを持つ田村さんは、「セリ人」として、生活者の情報を生産者に伝えることによって産地の開拓・育成を行ってこられました。
青果物の生産・流通・消費等を取り巻く環境も、大きく変化し続けていると実感されている時に野菜ソムリエの資格に出会い、視点を変えて野菜・果物に向き合うことが大事だと考え、 資格取得を目指されたそうです。
野菜ソムリエの資格を活かした仕事を一生していきたいとおっしゃる田村さんは、2003年合格のマイスター1期生です。一緒に受験した仲間とは、今でも時々集まって食事会をしていらっしゃるとのこと。
2004年にはテレビ東京のテレビチャンピオン「野菜・フル?ツ王選手権」で野菜ソムリエとして見事チャンピオンに輝かれました。
今年はシニアマイスター講座も受講され、知識やご経験の多い田村さんでも勉強は大変だったとのことですが、良い経験になり、マイスター以上に考えも深くなったと感じていらっしゃるそうです。
常に柔軟に新しいことに挑戦しつづけていく姿が印象的です。
食と農の距離を縮めるための多彩な活動


(上)国際農業者協会での講演の様子(下)群馬「G・ブランド」野菜のPR活動をする田村さん
田村さんはさまざまな場所で講師や講演をされていると同時に、ラジオやテレビなどにも出演されるなど各方面でご活躍中です。
TBSラジオ大沢悠里の「ゆうゆうワイド」には10年以上定期的に出演されています。
季節のおいしい野菜や果物を紹介すると、東京の八百屋さんから「ラジオ聞いたよー」と声をかけられたりするのが嬉しいそうです。
また、日本テレビの「くちコミ☆ジョニー!」ではグラパラリーフなどの新顔野菜を紹介されました。
ジュニアマイスター講座の講師もされており、勉強熱心で、その知識を多くの方に伝えたいという田村さんの熱意が感じられます。
お忙しい傍ら、群馬県食育推進会議メンバーやぐんま食育推進サポーターとして、食育の分野でも活躍され、活動を通じて子供よりも大人に食の大切さを伝えることが大事と実感されています。
また、昨年秋にベジフルコミュニティ群馬を設立。代表もされ、2ヶ月に一度のペースで収穫体験や試食会などを行い情報交換しています。
今年6月に群馬で開催された「第3回食育全国大会」にもメンバーで参加し食の大切さを伝えました。
このように、田村さんの群馬県の産地育成や、食育のボランティア活動が認められて、今年「群馬県総合表彰」を受賞されました。80代の方が大半の受賞者の中で若い受賞者だったそうです。
講演会も行政からの依頼が多く、各地で意見交換会をするなど、西へ東へと飛び回っています。
野菜ソムリエの資格が加わったことにより、生活者に近い話を産地の人に伝えることができるようになったそうです。生活者と産地、両者に効果的であるようにお話をされ、まさに多くの人の架け橋となっています。
「セリ人」としての経験を活かして健康な食生活提案を


(上)青果売り場で国産カボチャをPRする田村さん(下)JA群馬の講演で野菜ソムリエの資格をPR
これまでは、青果物は商品であり、品質管理や適正な値付けなどでいかに上手く販売するかが中心でしたが、野菜ソムリエとなってからは
「生活者の立場で野菜や果物を見ることができるようになったところが一番の変化」
と話される田村さん。ご自身の食生活も豊かになり手料理をするようになりました。
野菜・果物を意識的に摂ると、肌のシミがなくなり内側からキレイになったのを実感。
鮮度のいい採れたてのものを使い、素材の味を活かし薄味で野菜のおいしさを感じるように心掛けていらっしゃいます。
また、以前ご実家が群馬で農家をされていたこともあり、幼い頃は収穫のお手伝いなどもされていたそうで、ご自宅でもベランダ菜園を楽しまれているそうです。
「青果物市場の先輩の中にも、定年になってからいろいろな事を始めた方がいらっしゃる。
定年で終わりじゃない。野菜ソムリエを一生の仕事として、メタボに近い自らの体を見本として野菜を食べることの重要さを伝えていきたい」
とお話しされる田村さん。
今後の更なる飛躍は、野菜ソムリエを代表する素晴らしいものになることでしょう。
文章:ベジタブル&フルーツマイスター 佐藤 雅美写真提供:田村善男さん






